shirosyuuuの日記

22歳です。自分の考えや思ったことを文字で整理したくてつらつらと書いています。

17歳の自分へ

「他人と比べなきゃいいんだよ」
「もっと楽しいこと考えればいいんだよ」
 
悩む人は、きっとこんな言葉に追いつめられる。いよいよ世界に独りだと感じるだろう。
誰もがとってつけたような空虚な言葉を投げる。それをすぐにできない人間がどうしたっていることを、皆理解しているはずなのに。そして悩む人はたいていそれに当てはまるというのに。
しかし、この回答が正論かつ真理であること、そして何よりも善意によるものであることを悩む人は誰よりも知っている。だから悩む。
 
思うに、悩む人は人生のどこかで大なり小なり「寂しい決断」をするしかないのだと思う。
それはよく「覚悟」という言葉で表される。「諦め」という言葉とも似ている。
 
悩みが持つ痛みや悲しみに心から泣き狂う覚悟だ。まずは、独りで。
家族でも恋人でも友人でも、この体の外に生きる人間に理解者はいないと、決断する。
 
この広い世界のどこかに理解者はいるはずだと探して動けるあなたは、きっと悩める人ではない。「寂しい決断」をする人が得なければいけないものを、きっと持っているからだ。
 
「寂しい決断」によって何を得なければいけないか、それは「孤独」である。
自分の人生には自分しかいないのだと、「寂しい決断」をもってそれを体に叩き込むしかない。
親に養われているかもしれない、給料をもらっているかもしれない、友人に救われることもあるかもしれない、もちろん今生きていられるのは社会のつながりの中にあるからだ。
 
そういう話じゃない。それでも個人の人生の本質は「孤独」なのだ。
 
一生孤独でいろという話でもない。「まずは」孤独を生きなければならないのだ、悩む人は。
そして気づかないといけない。他者もまたそれぞれの人生の中で、それぞれの孤独と向かいあっているということを。